Koike's Lemma

ITやビジネスに関する雑記

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このTogetterについて.

これは面白いテーマですね.「誠意を見せる」手段が「ひどく非効率」な時にどうするべきかということだと思います.

内容としては,講演の依頼をしたいからメールアドレスを教えてほしいという依頼者に対し,郵便で依頼してくださいと返信したことに対するtwitterの反応をまとめたものです.
確かに依頼を受ける側からすれば,得体の知れない人たちから来る大量の依頼メールに対して,どれが本気なのかを見極めるのはかなり大変だと思われます.「自筆の手紙を記念切手で送る」という行為は本気でない人には敷居が高いので,本気さを見極めるフィルターとしては確かに有効そうです.

ただ,やっぱり非効率だよなぁというのが率直な感想です.電子メールなら手紙のように配達まで何日も待たされることもないし,どこにいても内容を確認できるし,後で検索するのも簡単です.

ということで,ここには「礼儀」をとるか「効率」をとるかという厄介な問題があります.


で,私の考えですが,信頼関係がない場合には非効率になっても仕方ないと思っています.
実際のところ,依頼メールに書くべきことは「依頼内容」だけではありません.むしろ「本気でそれを必要としている」ことを説明することが大切です.例えば,日常生活でちょっとしたお願いをする場合でも,背景を説明したりしてなぜそれが必要なのかを頑張って伝えようとすると思います.親しい間柄でも大変なのだから,面識がない場合には「本気でそれを必要としている」ことを伝えるのはかなり困難なことだと思われます.
「自筆の手紙を記念切手で送る」という行為は,非効率ながらも,この困難に対しての有効な手段だと思います.
もちろん,信頼関係がある場合にはもっと簡便な手段で「本気でそれを必要としている」ことを伝えることができるので,非効率なだけで意味がない行為となるかもしれません.ただ,信頼関係がない場合には,このような非効率な手段を用いることは止むを得ないと思います.


で,次に考えたいのは,こんな非効率なことをいつまでも続けないといけないのかということです.
実は,ITがそれを変えてくれるのではないかと期待しています.信頼関係がないことが非効率の原因になっているとするならば,もっと簡単に信頼関係を強化できるようにすべきです.それをITを使ってできるのではないかと思っています.
要素を2つ考えているのですが,まず1つ目は「ソーシャルグラフ」です.少し前にWantedlyというベンチャーがFacebookを利用したリクルーティングサービスを始めました.そこでは,例えば,求人側の人と応募側の人の間に共通のFacebook友達がいる場合のみ応募可能だったりします.確かに共通の知り合いがいるのであれば,簡単に信頼関係を築けそうです.
もう一つは「個人の情報発信」です.人気Blog『Life is beautiful』に「就職・転職活動にブログを利用すべき時代が来ている」というエントリーがあります.応募者のブログが採用に有効だという話です.確かにブログから相手のことを知ることができれば,信頼関係を築くのに役立ちそうです.


ということで,言いたかったことは,

  • 信頼関係がないことは非効率につながる
  • ソーシャルグラフ」と「個人の情報発信」は信頼関係構築を容易にする

の2点です.


最後になりますが,以上を踏まえて,私も久しぶりにブログを始めることにしました.
よろしくお願いします.